再建築不可・長屋売却の専門コラム

再建築不可の長屋でも
売却できる?
接道義務と買取方法を解説

「建て替えできないから売れない」 と決めつける必要はありません。

長屋・連棟住宅の接道義務、 建築基準法42条・43条、 再建築不可になる理由から、 現況のまま売る方法まで詳しく解説します。

✓ 接道義務 ✓ 43条2項の認定・許可 ✓ 再建築不可 ✓ 長屋の直接買取

編集・運営:TSUBASAエステート |長屋・連棟住宅の直接買取・売却相談

TSUBASAエステート相談スタッフ
長屋・連棟住宅買取の相談スタッフ
TSUBASAエステートの不動産相談スタッフ
まず結論

再建築不可の長屋でも、
売却できる可能性はあります。

再建築不可とは、主に現在の建築基準法等の条件を 満たせず、既存建物を解体した後に 同様の建物を新築できない状態を指す 不動産取引上の表現です。

再建築不可であっても、 土地・建物の所有権を譲渡すること自体が 一律に禁止されるわけではありません。

ただし、建替えや融資の制約が 売却価格・購入希望者に影響するため、 仲介売却と専門業者の直接買取を 比較することが重要です。

また、正式な道路調査をしていない物件は、 最初から再建築不可と断定しないこと が大切です。

01 / BASIC KNOWLEDGE

再建築不可の長屋・連棟住宅とは?

長屋とは複数の住戸が横に連続する建物で、 隣家と壁・屋根・基礎などの一部が つながっている場合があります。

古い長屋の中には、建築時点では 存在が認められていたものの、 現在の建築基準法上の道路や敷地条件を 満たしていないケースがあります。

そのため、既存建物が使用できていても、 解体後に建物を新築できるとは限りません。

建築基準法上の道路に接していない 接道長さが不足している 長屋の一戸としての敷地条件が不明 既存建物と新築時の規制が異なる

※長屋だから再建築不可になるわけではありません。 建替えの可否は個別の建築・敷地条件によります。

長屋・連棟住宅の構造を示す参考画像
02 / ROAD ACCESS REQUIREMENT

再建築の基本となる「2mの接道義務」とは?

建築基準法43条1項では、 建物の敷地は原則として 建築基準法上の道路に 2m以上接する必要があるとされています。

ここで大切なのは、 敷地が接する道が「建築基準法上の道路」なのか という点です。 現地で道路に見える場所でも、 法42条の道路に該当しないことがあります。

接道条件を満たすイメージ

建築基準法上の道路
住宅の敷地

道路への接道が2m以上ある例を 概念的に表したもの

接道不足のイメージ

建築基準法上の道路
住宅の敷地

接する部分が2mに満たない例。 実際の判定には法令・条例・例外制度の確認が必要

「2m接道」は幅員2mの道路という意味ではありません。

原則として、法42条の道路には 幅員4m以上などの要件があり、 その道路に敷地が2m以上接することを指します。 道路の幅員と敷地の接道長さを 混同しないことが重要です。

国土交通省|接道義務と法43条2項の制度 →

03 / BUILDING STANDARDS ACT ARTICLE 42

42条道路・2項道路・私道の違い

長屋の売却では、 前面道路の幅員だけでなく、 建築基準法上の道路種別を確認することが重要です。

種類概要長屋売却での確認点
42条1項1号道路道路法による道路で所定の要件を満たすもの敷地との接道・道路幅員を確認
42条1項5号道路建築のために位置の指定を受けた道路位置指定図・現況・道路範囲を確認
42条2項道路一定の条件で指定された幅員4m未満の既存道路セットバック・境界・中心線等を確認
法42条の道路でない通路通行できても建築基準法上の道路でない場合43条2項の認定・許可の可能性を確認
私道民間が所有する道路・通路法上の道路種別に加え所有権・通行・掘削の権利を確認
私道だから再建築不可、ではありません。

私道でも法42条の道路に該当する場合があります。 一方、公道のように見える道でも 建築基準法上の道路に該当するかは 個別の確認が必要です。

国土交通省|建築基準法上の道路種別 →

04 / WHY REBUILDING MAY BE RESTRICTED

長屋が再建築不可と判断される主な5つのケース

01

法上の道路に接していない

敷地前の通路が建築基準法42条の 道路でないケース。

02

接道長さが不足

道路に接する敷地の長さが 原則2mに満たないケース。

03

長屋全体と一戸の敷地が異なる

連棟建物全体での敷地利用と 一戸単位の建替え条件が異なるケース。

04

私道・通路の権利が複雑

通行・掘削・道路位置などの確認が必要で、 建築計画に支障が生じるケース。

05

建物や敷地が現在の規制に適合しない

接道以外の建築条件によって、 想定した建替えが難しいケース。

注意

建替えに制約がある=再建築不可とは限らない

セットバックや建築計画の変更、 認定・許可制度の検討により、 建築可能な場合もあります。

05 / ARTICLE 43 PARAGRAPH 2

建築基準法43条2項の認定・許可とは?

建築基準法43条1項の接道義務を 満たしていない敷地でも、 法43条2項に定める要件を満たす場合は、 特定行政庁の認定・許可によって 建築できる可能性があります。

📄

43条2項1号の認定

法令で定める道や建築物の用途・規模などの 条件に適合する場合、 特定行政庁の認定を受ける制度です。

対象となる敷地・建築計画には 法令上の具体的な要件があります。

🏛️

43条2項2号の許可

周囲の状況、避難・通行の安全性など、 所定の条件を踏まえ、 建築審査会の同意を得て 特定行政庁が許可する制度です。

必ず許可されるものではありません。

認定・許可を取得できるかは個別判断です。

過去に近隣で許可例があっても、 同じ条件で建築できるとは限りません。 対象地の道路・通路・敷地・建築用途を 整理して行政窓口と協議する必要があります。

国土交通省|43条2項の認定・許可制度 →

43条の認定・許可が不明でも事前査定可能。

建替えの可能性を確認しながら 現況での買取を検討します。

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06 / PROPERTY INVESTIGATION

再建築できるかを確認するための7つの調査

01

道路台帳・指定道路図の確認

自治体が公開する道路種別資料を調べます。 必要に応じて担当窓口へ確認します。

02

前面道路の現地調査

道路幅員・敷地との接続状態・ 現況の通路形状を確認します。

03

敷地の接道長さ

敷地が法上の道路に 何m接しているか確認します。

04

土地・建物の登記

所有権・地目・敷地の範囲・ 長屋の権利形態を確認します。

05

建築確認関係の資料

過去の建築確認、検査済証、 増改築の履歴などを確認します。

06

都市計画・建築規制

用途地域・建ぺい率・容積率、 防火規制などを確認します。

07

43条2項の認定・許可の可能性

敷地・道・周辺状況・建築計画を整理し、 対象となる特定行政庁へ確認します。 現況資料だけで確約できるものではありません。

資料がすべてなくても、売却の事前相談は可能です。

所在地や登記事項証明書、現地写真など、 手元にある資料から調査を始められる場合があります。

07 / FINANCING & COLLATERAL

再建築不可の長屋は住宅ローンが難しい?

金融機関は住宅ローンの審査において、 申込者の返済能力だけでなく、 不動産の担保価値や権利関係等も確認します。

再建築不可の長屋は、将来の建替えに制約があり、 建物も連棟構造であることから、 金融機関によっては融資が難しくなる場合があります。

🏦

担保評価

土地・建物の処分可能性を含めて判断されます。

📃

登記・権利

土地・建物や通路の権利関係が確認されます。

🏘️

将来の利用

再建築条件や建物の状態が影響する場合があります。

住宅ローンが難しい物件でも売却できる可能性はあります。

現金で購入する個人・投資家や、 不動産会社による直接買取など、 別の売却方法を検討できます。 融資条件は金融機関ごとに異なります。

08 / PRICE FACTORS

再建築不可の長屋でも、売却価格が変わる6条件

01

立地・需要

駅への距離、周辺需要、利用目的など。

02

道路・接道

建築基準法上の道路種別と接道状況。

03

既存建物の状態

雨漏り・腐朽・傾き・修繕費用など。

04

連棟構造

共有壁・屋根・基礎・切り離し条件。

05

敷地と権利関係

所有権・地積・境界・私道の権利。

06

再利用・売却先

既存建物の活用可能性と購入需要。

再建築不可の長屋は、 一般的な再建築可能物件と同じ条件で 価格を比較できない場合があります。

一方で、建物を利用できるか、 隣家との関係が整理されているかなどにより、 評価が変わる可能性があります。

09 / SELLING OPTIONS

再建築不可の長屋を売却する5つの方法

01

仲介で購入希望者を探す

現金購入者や既存建物の利用を検討する 購入希望者を募集する方法です。 買主が見つかる期間や条件は不確定です。

02

専門業者へ直接買取を依頼

道路・構造・権利関係を確認したうえで、 不動産会社が直接買主となる方法です。 仲介を介さなければ仲介手数料が不要です。

03

隣地所有者に売却を打診

隣接する土地・建物の所有者に 取得の意向がある場合、 条件が合えば売却できる可能性があります。

04

既存建物の利用を前提に売却

建物の使用・改修の可否や費用を調査し、 活用を希望する買主に売却する方法です。 改修には法令上の制約がある場合があります。

05

認定・許可や敷地条件を調査してから売却

43条2項の認定・許可や道路条件について 行政窓口へ相談し、 正確な物件条件を示して売却を進める方法です。 ただし、認定・許可の取得や建築可能性を 保証するものではありません。

売却方法が決まっていなくても相談できます。

長屋の現況と道路条件を確認して直接買取を検討。

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10 / BROKERAGE VS DIRECT PURCHASE

再建築不可の長屋|仲介と直接買取の違い

比較項目仲介売却専門業者の直接買取
買主一般購入者・投資家など不動産会社など
売却価格市場での高値を目指せる場合あり再販費用・リスク等を反映
売却期間購入希望者が現れる時期による条件次第で短縮できる場合あり
仲介手数料媒介契約等に応じて発生仲介を介さない直接売買なら不要
住宅ローン購入者の融資審査が課題となる場合あり買取業者の資金調達条件による
残置物購入者との合意内容による現況買取を検討できる場合あり
向いているケース時間をかけて買主を探せる場合売却時期や手間を重視する場合
判断するのは査定額だけではなく、最終的な手取り額です。

仲介手数料、登記・測量・家財処分費用、 必要な工事費用、税金等を考慮して比較します。 直接買取のほうが必ず高く売れるという意味ではありません。

11 / BEFORE DEMOLITION

再建築不可の長屋を解体する前に確認すること

長屋の一戸だけを解体する場合、 隣家との共有壁・屋根・基礎などに 工事が及ぶ可能性があります。

また、建替えできない土地で 既存建物を解体すると、 解体後の利用・売却が 一層難しくなる場合があります。

本当に再建築不可なのか 共有壁・屋根・基礎の権利関係 切り離し後の隣家補修費用 解体後に土地を利用できる条件 解体前と解体後の売却価格

解体を決める前に 現況での買取価格を確認することをおすすめします。

解体する前に無料買取査定 →
古い連棟住宅の参考写真
12 / INHERITED NAGAYA

相続した再建築不可の長屋も売却相談できます。

相続した長屋が空き家になっており、 建替えも難しい場合は、 維持管理と売却の判断に悩むことがあります。

相続登記前でも事前査定は可能ですが、 実際の売買では必要な登記や 相続人間の権利関係を整理します。

家具・家電等が残っていても、 そのまま引き渡す条件での 直接買取に対応しています。

相続した長屋が空家になっている 再建築不可と言われた 建物が老朽化している 家具や荷物の片付けが終わっていない
相続した長屋をLINEで相談 →
家財の残った相続住宅の参考写真
13 / PURCHASE PROCESS

再建築不可の長屋を直接買取で売却する流れ

STEP 01

無料相談

所在地・建物状況・売却希望を確認します。

STEP 02

道路・建物調査

接道・連棟構造・登記・権利を確認します。

STEP 03

買取条件提示

価格・引渡し日・残置物等をご案内します。

STEP 04

契約・決済

条件にご納得いただいたうえで進めます。

14 / KANSAI NAGAYA PURCHASE

大阪・兵庫・京都・奈良の長屋買取にも対応

再建築不可かどうかの調査方法は、 所在地の自治体や道路種別によって異なります。

※内部リンクは公開済み固定ページの 実際のURLと照合してください。

15 / FAQ

再建築不可の長屋売却でよくある15の質問

再建築不可の長屋でも売却できますか?
売却できる可能性があります。 仲介や専門業者による直接買取などを検討できます。
道路に面していない長屋も買取できますか?
事前査定可能です。通路や敷地の権利、 接道条件などを個別に確認します。
接道義務の2mとは何ですか?
建物の敷地が原則として建築基準法上の道路に 2m以上接する必要があるという要件です。
幅4m未満の道路は再建築不可ですか?
必ずしもそうではありません。 建築基準法42条2項道路等に該当する場合があります。
私道にしか接していない長屋は売れますか?
売却できる可能性があります。 法上の道路種別と通行・掘削等の 権利関係を確認します。
43条2項の認定・許可とは何ですか?
原則的な接道義務を満たさない敷地について、 所定の条件で建築を認める制度です。 適用可否は個別判断です。
43条2項の許可は必ず取得できますか?
必ず取得できるわけではありません。 敷地・通路・周辺状況・建築計画等を 確認する必要があります。
セットバックすれば再建築できますか?
道路種別や接道状況等によります。 セットバックだけで必ず 再建築可能になるものではありません。
再建築不可の長屋は住宅ローンが組めますか?
金融機関によって審査条件が異なります。 担保評価や建物状態により難しい場合があります。
再建築不可の長屋は安くなりますか?
建替え制限や融資面の事情が価格に 影響する場合があります。 立地・建物状態・利用可能性でも異なります。
長屋の一戸だけ売却できますか?
権利関係や構造等によって可能な場合があります。 登記や共有部分を確認します。
再建築不可の長屋は解体してから売るべきですか?
一律には判断できません。 解体後の利用制約と切り離し費用を考慮し、 現況売却とも比較してください。
雨漏りや老朽化した長屋も買取できますか?
ご相談可能です。建物の傷みや修繕費用、 道路条件等を確認します。
相続登記前でも査定できますか?
事前査定可能です。 実際の売買には必要な相続登記や 権利関係の整理が必要です。
無料査定後に売却しなくても大丈夫ですか?
はい。価格や引渡し条件を確認してから 売却するかご判断いただけます。
PUBLIC SOURCES

建築基準法と道路調査に関する公的資料

※本記事は一般的な情報提供です。 建築可否や認定・許可の適用は、 所在地の特定行政庁や建築士等へ個別に確認してください。

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